ども、Jellyです。
現在、2棟目の物件を法人で購入したいと考えています。
そこで今日は、法人設立のメリットについて調べたことをまとめようと思います。
一般的に個人よりも法人の方が、社会的信用力が高く、融資を継続的に引くことができ、規模を拡大しやすいと言われていますよね。
個人でもそれなりに実績を積んでうまく運営していけば、融資を継続的に引いて規模を拡大することができるとは思います。
しかし、2〜3棟ほど購入して融資枠がいっぱいになり、それ以上融資をしてもらえず、規模を拡大していけないケースというのも多分にあると思います。
法人としてしっかりと事業実績を積んでいけば事業性融資(プロパーローン)を引くことが可能になってくるため、今後規模を拡大していくためには法人として購入していくことの方が、個人よりも有利と言えそうです。
しかし、法人を設立したからといってすぐに事業性融資を引くことはほぼ不可能で、最初は個人の延長として審査されるようです。
事業性融資の道は、法人の実績として3年分の決算書を作ってから見えてくるみたいなので、まずは法人を設立してしっかりと利益を出していきたいです。
下記の表は、個人に課される所得税と住民税を合算した税率表です。
【個人の所得税+住民税率(10%)表】
課税される所得金額 | 税率 |
195万円以下 | 15% |
195万円超〜330万円以下 | 20% |
330万円超〜695万円以下 | 30% |
695万円超〜900万円以下 | 33% |
900万円超〜1800万円以下 | 43% |
1800万円超〜4000万円以下 | 50% |
4000万円超〜 | 55% |
個人の場合は、最高税率が55%。
恐ろしいですね、、
そして下記が法人税率。
【中小法人の法人税率と実効税率】
課税される所得金額 | 法人税率 | 実効税率 |
400万円以下 | 15%(軽減税率) | 25.99% |
400万円超〜800万円以下 | 15%(軽減税率) | 27.57% |
800万円超〜 | 23.2% | 33.59% |
所得金額が800万円超えで34%弱。最高税率の差で20%以上も違ってきます。
また規模がそれほど大きくないときでも法人で始めた方が税率も低いですね。
今後も法人税率は引き下げ、個人は増税という流れは変わらないかと思うので、法人で運営していく方が将来的に良さそうです。
交際費、宿泊費、交通費等の普段の生活で発生する費用も経費にすることができます。
個人的に一番大きいと思うのは、不動産売却時の譲渡所得が法人であれば他の所得と損益通算が可能ということです。
個人の場合、不動産売却時の譲渡所得は分離課税のため、他の所得と合算(損失を利益で相殺)することできないんですが、法人の場合は不動産の売却益や売却損を不動産の所得やその他の所得で損益通算できるため、大幅な節税ができます。
不動産の規模を拡大していくともちろん売却する場面も増えてくるため、損益通算できるというのはかなりのメリットだと思います。
また、役員報酬や退職金等の人件費を経費として計上ができます。法人としての収益を給与という形で費用計上することで、法人の課税所得を低く抑えることができるだけでなく、家族内で所得を分散することができればさらに節税効果が大きいです。
個人では損失の繰越が3年間しかできないが、法人であれば損失を9年間繰越しすることが可能です。
例えば、毎年100万円の損失が9年間続いた後、10年目に900万円の利益が出た場合、これまで繰越した損失900万円と利益900万円を相殺して法人税を0にすることができるというわけです。
でも確かに上記の例だと10年間法人税は発生しないわけですが、9年間も赤字を垂れ流しをしていたら、世間からしてみたら「この会社何してんねん」ってなりますよね。こんな経営をしていたら、もちろん金融機関からも融資を受けられないし、不動産の規模の拡大はできないと思うので、僕的にはそんなにメリットとは感じないです。。
*赤字であっても法人住民税の均等割の7万円は発生するそうです。
今度は法人設立のデメリットについても書こうと思います。
それでは、また。