
突然ですが——私、今6,900万円の借金を抱えています。
こう書くと「大丈夫ですか?」と心配されそうですが、全然大丈夫です。むしろ、この借金のおかげで毎月お金が入ってきています。
ちょっと前まで、「借金=絶対ダメ」と考えていました。借金なんてするものじゃない、コツコツ貯めて現金で買う、それが正しいと思っていました。
でも今はその考えが180°変わっています。借金はやり方次第で、資産を雪だるま式に増やす最強の武器になると実感しているからです。
この記事では「良い借金・悪い借金」の違いと、借金を武器にして資産を築く考え方を、データを交えながらお伝えします。
「借金=悪いこと」という思い込みを、まず疑ってほしい
日本では「借金は恥ずかしいこと」「借金は悪」「ローンは早く返すべき」という文化が根強くあります。でも少し視点を変えてみると、世界中の資産家・投資家・経営者たちは例外なく借金を使っています。
なぜか。理由はシンプルで、自分の手持ちだけで動かせる金額には限界があるからです。
同じ500万円の手持ちでも、融資を活用するかどうかで動かせる金額が10倍変わります。これが「レバレッジ(てこの原理)」の力です。
借金をしないと動かせる金額に上限ができる。億単位の資産は、借金なしには作れません。
「良い借金」と「悪い借金」——決定的な違いはここだけ
借金はすべて同じではありません。たったひとつの基準で、良いか悪いかが決まります。
注意してほしいのが住宅ローンの扱いです。「住宅は資産になるんじゃないの?」という声もよく聞きますが、ここでの分類はあくまで「その借金が毎月お金を生み出してくれるかどうか」という視点です。自宅は住居コストを担うものであり、家賃収入のような定期的な収益を生みません。
私の借金6,900万円——その内訳と毎月の動き
少し具体的な話をします。私が抱えている6,900万円の借金は、すべてアパートローンです。自宅ではなく、賃貸アパートを購入するために借りたお金です。
この借金は毎月入居者の家賃収入によって返済が進んでいます。私が働かなくても、お金が動き続けている。これが良い借金の本質です。
もし私が「借金はダメ」という価値観のままで、現金だけで動いていたら、こうはなっていませんでした。手持ちの現金で買える物件はせいぜい1件。それ以上は動けなかったはずです。
データで見る——資産家たちは「借金×不動産」を使っている
「借金して資産を築く」という考え方は、決して特殊なものではありません。データを見ると、資産を持っている人ほどうまく借金を活用していることがわかります。
野村総合研究所の推計(2025年2月公表)によると、2023年の日本における富裕層・超富裕層の合計世帯数は約165万世帯で、純金融資産総額は約469兆円に達しています。そして、これらの富裕層の多くが不動産をポートフォリオの中核に置いています。
野村総合研究所の推計(2025年2月公表)によると、2023年の日本における富裕層・超富裕層の合計世帯数は約165万世帯(全体の3%程)で、純金融資産総額は約469兆円に達しています。そして、これらの富裕層の多くが不動産をポートフォリオの中核に置いています。
特に注目したいのが「安定インカム収入(59.3%)」という回答です。毎月確実に入る家賃収入——これこそが、富裕層が不動産に融資(良い借金)を使う最大の理由です。
住宅ローン貸出残高は200兆円超——普通の人も借金と生きている
「でも私には借金なんて関係ない」という方もいるかもしれません。でも実は、日本人のほとんどが何らかの形で借金と向き合っています。
民間機関の住宅ローン貸出残高は令和4年度末時点で約193兆円。毎年増加を続けています。つまり、日本社会全体でみても「借金=普通のこと」です。問題は借金の有無ではなく、その借金がお金を生むかどうかだけです。
ただし「良い借金」にも条件がある
「じゃあどんどん借金すればいいじゃないか」と思うかもしれませんが、当然ながら良い借金にも守るべき条件があります。
- 属性審査を通過できる信用力があること(収入・勤務先・資産背景など)
- 空室リスクや金利上昇リスクを考慮した収支シミュレーションができていること
- 返済が収入超過にならないよう余裕のある計画を立てること
- 「何のために借りるのか」が明確なこと(目的なきレバレッジは危険)
事業性の融資(アパートローン等)は厳しい審査を通過しなければなりません。それ自体が一種のフィルターになっていて、「借りられる=一定の信用力がある」ということでもあります。
良い借金も、準備と知識なしに踏み込むと悪い借金に変わります。まず勉強、次に計画、そして実行。
まとめ——借金の使い方で、人生の方向は変わる
「借金=悪いこと」という固定観念を手放してみると、見える景色が変わります。
「この借金は今後、自分にお金を生み出してくれるのか?」——この問いを持てるようになると、お金の使い方が変わります。そして少しずつ、資産形成のスピードも変わっていきます。

