お金の考え方

なぜ金持ちは借金するのか?良い借金・悪い借金の決定的な差

突然ですが——私、今6,900万円の借金を抱えています。

こう書くと「大丈夫ですか?」と心配されそうですが、全然大丈夫です。むしろ、この借金のおかげで毎月お金が入ってきています。

ちょっと前まで、「借金=絶対ダメ」と考えていました。借金なんてするものじゃない、コツコツ貯めて現金で買う、それが正しいと思っていました。

でも今はその考えが180°変わっています。借金はやり方次第で、資産を雪だるま式に増やす最強の武器になると実感しているからです。

この記事では「良い借金・悪い借金」の違いと、借金を武器にして資産を築く考え方を、データを交えながらお伝えします。

「借金=悪いこと」という思い込みを、まず疑ってほしい

日本では「借金は恥ずかしいこと」「借金は悪」「ローンは早く返すべき」という文化が根強くあります。でも少し視点を変えてみると、世界中の資産家・投資家・経営者たちは例外なく借金を使っています。

なぜか。理由はシンプルで、自分の手持ちだけで動かせる金額には限界があるからです。

💴 現金だけで動く場合 手持ち 500万円 500万円の物件 → これが限界 レバレッジなし VS 🏦 融資を活用する場合 手持ち 500万円 + 融資 4,500万円 5,000万円の物件 → 10倍の資産を動かせる レバレッジ 10倍

同じ500万円の手持ちでも、融資を活用するかどうかで動かせる金額が10倍変わります。これが「レバレッジ(てこの原理)」の力です。

借金をしないと動かせる金額に上限ができる。億単位の資産は、借金なしには作れません。

「良い借金」と「悪い借金」——決定的な違いはここだけ

借金はすべて同じではありません。たったひとつの基準で、良いか悪いかが決まります。

判断軸はたったひとつ:お金を生み出すか? ✅ 良い借金 お金を生み出すものへの投資 ▸ アパート・マンション購入(家賃収入) ▸ 事業を立ち上げ・拡大するための資金 ▸ 収益を生む設備・機械への投資 → 借金がお金を呼んでくる ❌ 悪い借金 お金を生まないものへの支出 ▸ 住宅ローン(自宅は収入を産まない) ▸ カーローン(車は価値が下がる一方) ▸ ギャンブル・浪費目的の借入 → 借金だけが残り続ける

注意してほしいのが住宅ローンの扱いです。「住宅は資産になるんじゃないの?」という声もよく聞きますが、ここでの分類はあくまで「その借金が毎月お金を生み出してくれるかどうか」という視点です。自宅は住居コストを担うものであり、家賃収入のような定期的な収益を生みません。

私の借金6,900万円——その内訳と毎月の動き

少し具体的な話をします。私が抱えている6,900万円の借金は、すべてアパートローンです。自宅ではなく、賃貸アパートを購入するために借りたお金です。

🏠 私のアパートローン概要 📍 物件①(埼玉県 桶川市) 木造アパート / ローン残高 約3,100万円 固定資産税 年 94,100円 毎月家賃収入あり ↑ 📍 物件②(埼玉県 所沢市) 木造アパート / ローン残高 約3,800万円 固定資産税 年 160,800円 毎月家賃収入あり ↑ 借金合計 約6,900万円 → 毎月、入居者から家賃が振り込まれる

この借金は毎月入居者の家賃収入によって返済が進んでいます。私が働かなくても、お金が動き続けている。これが良い借金の本質です。

もし私が「借金はダメ」という価値観のままで、現金だけで動いていたら、こうはなっていませんでした。手持ちの現金で買える物件はせいぜい1件。それ以上は動けなかったはずです。

データで見る——資産家たちは「借金×不動産」を使っている

「借金して資産を築く」という考え方は、決して特殊なものではありません。データを見ると、資産を持っている人ほどうまく借金を活用していることがわかります。

📊 日本の富裕層ピラミッド(2023年推計) 出典:野村総合研究所「純金融資産保有額の階層別にみた保有資産規模と世帯数」(2025年2月公表) 純金融資産額 世帯数 / 割合 資産総額 超富裕層 5億円以上 11.8万世帯 全体の約 0.2% 135兆円 富裕層 1億円以上〜5億円未満 153.5万世帯 全体の約 2.5% 334兆円 準富裕層 5000万円以上〜1億円未満 403.9万世帯 全体の約 6.6% 253兆円 アッパーマス層 3000万円以上〜5000万円未満 712.1万世帯 全体の約 11.6% 253兆円 マス層 3000万円未満 約4,213万世帯 全体の約 79.1% 678兆円 💡 見方のポイント ▸ 全世帯(約6,130万世帯)のうち富裕層・超富裕層はわずか約3%。しかし資産総額は全体の約3割を占める ▸ マス層が79%を占める一方、その資産総額のシェアは他の層と同水準。1世帯あたりの格差は大きい ※世帯数・割合は概算。資産総額はNRI推計値をもとに作成。

野村総合研究所の推計(2025年2月公表)によると、2023年の日本における富裕層・超富裕層の合計世帯数は約165万世帯で、純金融資産総額は約469兆円に達しています。そして、これらの富裕層の多くが不動産をポートフォリオの中核に置いています。

野村総合研究所の推計(2025年2月公表)によると、2023年の日本における富裕層・超富裕層の合計世帯数は約165万世帯(全体の3%程)で、純金融資産総額は約469兆円に達しています。そして、これらの富裕層の多くが不動産をポートフォリオの中核に置いています。

📊 富裕層が不動産投資をする主な理由(複数回答) 出典:プレキン調査(2023年11月)をもとに作成 ※ファミリーオフィス対象 資産分散 63.0% 安定インカム収入 59.3% インフレ・ヘッジ 33.3%

特に注目したいのが「安定インカム収入(59.3%)」という回答です。毎月確実に入る家賃収入——これこそが、富裕層が不動産に融資(良い借金)を使う最大の理由です。

🏛️ 外部リンク|野村総合研究所(公式)

日本の富裕層・超富裕層の世帯数・資産規模推計(2023年)

nri.com(野村総合研究所公式リリース)

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💡 富裕層ピラミッドのオリジナルデータはこちらから確認できます

住宅ローン貸出残高は200兆円超——普通の人も借金と生きている

「でも私には借金なんて関係ない」という方もいるかもしれません。でも実は、日本人のほとんどが何らかの形で借金と向き合っています。

📈 住宅ローン貸出残高の推移(民間機関) 出典:公益財団法人不動産流通推進センター「不動産業統計集」住宅金融支援機構データより(概算) H25 H27 H29 R1 R3 R4 193.2兆円 200兆 160兆 150兆 ※公益財団法人不動産流通推進センター「不動産業統計集」(2024年)をもとに作成(概算)

民間機関の住宅ローン貸出残高は令和4年度末時点で約193兆円。毎年増加を続けています。つまり、日本社会全体でみても「借金=普通のこと」です。問題は借金の有無ではなく、その借金がお金を生むかどうかだけです。

ただし「良い借金」にも条件がある

「じゃあどんどん借金すればいいじゃないか」と思うかもしれませんが、当然ながら良い借金にも守るべき条件があります。

  1. 属性審査を通過できる信用力があること(収入・勤務先・資産背景など)
  2. 空室リスクや金利上昇リスクを考慮した収支シミュレーションができていること
  3. 返済が収入超過にならないよう余裕のある計画を立てること
  4. 「何のために借りるのか」が明確なこと(目的なきレバレッジは危険)

事業性の融資(アパートローン等)は厳しい審査を通過しなければなりません。それ自体が一種のフィルターになっていて、「借りられる=一定の信用力がある」ということでもあります。

良い借金も、準備と知識なしに踏み込むと悪い借金に変わります。まず勉強、次に計画、そして実行。

まとめ——借金の使い方で、人生の方向は変わる

「借金=悪いこと」という固定観念を手放してみると、見える景色が変わります。

📌 この記事のまとめ 借金=悪ではない ——使い方が問題 良い借金 = お金を生み出すものへの投資(不動産・事業) 悪い借金 = お金を生まないものへの支出(浪費・ギャンブル) 富裕層は借金を活用して資産を築いている ——偶然ではなく戦略 ※投資はご自身の判断と責任のもとで。融資・税務の判断は専門家にご相談ください。

「この借金は今後、自分にお金を生み出してくれるのか?」——この問いを持てるようになると、お金の使い方が変わります。そして少しずつ、資産形成のスピードも変わっていきます。